Suthee Rattanamongkolgul、Prasong Pansri(ナコンナヨック市民協会)
TINT(タイ原子力技術研究所)は、ナコンナヨック県オンカラックで2万kWの研究炉を建設する計画を進めています。
私たちは、同県の多くの住民たちとともに、以下の理由でこの計画に反対しています。10月12日、タイ国家人権委員会に訴えました。
1.原子炉事故の際の責任法がないこと。
TINTは、事故の可能性に備えて被害者に補償する保険があると主張しています。しかし、タイの安全基準に対する意識は低いです。TINTがどのように原子力災害の責任を負うことができるのか、という疑問があります。
2.TINTは、計画のフィージビリティ・スタディ(実行可能性調査)について明確にしていない。
TINTは、2010年に調査が実施されたと説明しています。しかし、それは今回の計画の2万kWではなく、1万kWの研究用原子炉に対して行われたものです。
1回目と2回目の公聴会が、2019年と2020年に行われましたが、フィージビリティスタディの報告書は非公開とされました。私たちは どのように調査が行われたのかわかりません。長期的な負の影響についてどのように考慮しているのでしょうか。
3.TINTは、原子炉を建設する理由として、放射性同位元素を含む医薬品である「放射性医薬品」を、自家用に、さらに病院へも販売するためであると発表しました。
4.TINTが、オンカラックを研究炉建設地として使用することに反対です。オンカラックは、洪水が時々起こる大河から600mであり、土地は軟弱で、地震のリスクがあり、地下水位が高く、コミュニティが密集しています。また、ナコンナヨック県の経済は観光収入に依存しています。
5.TINTは、第1回と第2回の公聴会で、建設予定地からわずか5km以内の利害関係者のみを招待しました。
TINTは人の話を聞かないので、状況はかなり悪いです。彼らは最終的な公聴会を終わらせようとしています。そうなれば、研究炉建設計画が進んでしまう可能性があります。私たちは反対します。
*Suthee Rattanamongkolgulは医学博士。ナコンナヨック市民協会会長であり、ナコンナヨック大学講師でもあります。
*Prasong Pansriはナコンナヨック市民協会の秘書であり、オンカラックの私立大学で情報工学の講義をしています。
2人は20年近くオンカラックに住んでおり、家は建設予定地から5kmです。
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★ノーニュークス・アジアフォーラム通信179号
(12月20日発行、B5-24p)もくじ
韓国政府は2023年以降、コリ原発2号機を皮切りに、老朽原発18基の寿命延長と、使用済み核燃料の原発敷地内乾式貯蔵を、セットで進めようとしています。
・韓国、地域の無限犠牲を強要する高レベル放廃物法の議論を中止せよ
(エネルギー正義行動)
・韓水原が住民に謝罪、コリ2号機の寿命延長、蔚州郡公聴会延期
(ヨン・ソンロク)
・コリ2号機の寿命延長、声が聞こえなくても強行した 「偽公聴会」
(同上)
・全国民を対象に「核発電所閉鎖署名運動本部」発足
・韓国、甲状腺がん共同訴訟控訴審・記者会見文
(甲状腺がん共同訴訟市民支援団)
・西オーストラリア・マルガロックのウラン採掘反対 (星埜恵)
・タイ、オンカラックでの研究炉建設計画に反対する理由
(ナコンナヨック市民協会)
・トルコ、アックユ原発1号機の工事は最終段階へ、
シノップでもロシアが原発建設を計画 (森山拓也)
・900人が怒りの「老朽原発うごかすな!関電包囲全国集会」、御堂筋デモ
(木原壯林)
・九電、川内原発20年延長を申請-意見広告運動に協力を-
(向原祥隆)
・第36回伊方集会、未来を守らぬ原発政策に抗議と「避難」体験
(大野恭子)
・多くの核施設と軍事施設をかかえる青森県の戦慄 (中道雅史)
・東電幹部の刑事処罰こそが脱原発への一里塚 (水戸喜世子)
・福島原発事故を起こした東京電力に
世界一の原発を動かす資格があるのか (小木曽茂子)
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